10月14日(火)
「未来のグッチを地方から育てる」
山田 敏夫(Factelier 創業者、CEO)
■ 山田さんの事業にかける志の一貫性に感心しました。
ファッションアパレル産業を今後どのようにしたらいいのか、いろいろと身近に話しをする人がいるのですが、山田さんのモデルはその一つの答えになるのではないかと思いました。
ご自身が洋装店を営む家にお育ちになったとはいえ、ご本人の専門性からいえば、畑が違う立場から取り組まれたことが新し味のもとではないかと感じた次第。
■ 山田さんの事業にかける志の一貫性に感心しました。
ファッションアパレル産業を今後どのようにしたらいいのか、いろいろと身近に話しをする人がいるのですが、山田さんのモデルはその一つの答えになるのではないかと思いました。
ご自身が洋装店を営む家にお育ちになったとはいえ、ご本人の専門性からいえば、畑が違う立場から取り組まれたことが新し味のもとではないかと感じた次第。”
ゼロから工場を立ち上げるのではなく、日本の優れたものづくりの力に強い思いを乗せてストーリーを紡ぎだしていくことで、新たな魂を吹き込んでいるという点に強く感銘を受けました。現存するものに内在するストーリーを発掘して意味や価値を生むというプロセスは、自身の今後のヒントになると感じました。
■ 「語れるもので日々を豊かに」というブランドコンセプトに共感しました。
私を含めた男性は「実は・・・」という薀蓄が多ければ多いほど購買意欲が高くなる気がします。
また、語れるものに囲まれて暮らせることは何よりの幸せだと思います。
徹底的に品質にこだわってそこに焦点を当てて語り尽くすコミュニケーションは軸がしっかりしていて良いと思いました。
山田さんの語り口からも誠実さや職人を大事にする姿勢が滲みでており、さっそく帰宅後、妻用のニットを購入いたしました。
いくら良いものを作っても、それをしっかり伝えきれなければ意味がないという当たり前のことを改めて気づかされました。
ありがとうございました。
■ ファブレスの業態でブランドが確立できるのか、デザインの要素をほぼ外注していて大丈夫かといった疑問がわきましたが、もの造りからしかブランドは生まれないことを分かっておられ、将来は工場も傘下にしてMade in Japanをという構想をうかがっているうちにその熱意が伝わってきました。
ブランドへの熱い思いを持ち、常識に挑戦する姿に感動を覚え、応援する気持ちになりました。
■ 企業のトップ(経営者)としての熱意の大切さ、それを貫き通す信念、そしてそれを実行する力。改めて考えさせられました。
それらの考え方全てが、自然にブランド作りに繋がっているといった流れは勉強になりました。
またMade in Japanに光を当てる考え方や手法には、とても共感いたしました。もっと色々なお話を聞いてみたいです。
■ 昨晩の山田さんの話を聴いていて、アントレプレナーとしての熱意に溢れた清々しい印象を受けたと同時に、「真善美」という文字が頭をよぎりました。真であること、善い行いであること、美しいこと。起業の志に加えて、これらの価値概念を自分の軸として持つ事で「強さ」を纏えるのだろうな・・・若さって素晴らしいな・・・等と感じ入りました。質問の際にも申し上げましたが、Factelierは単なる服飾ブランドではなく、目指すところは日本のものつくりの再建を含めた「社会システム創造活動」なのか?企業活動の先に「何か」を見据えていらっしゃるのか?この部分が気になっていたところです。20年後に俗っぽい政治家デビューとかしないで欲しいなぁ・・・と余計な事を考えておりました。
■ 今後の規模拡大において需給の制御が難しい課題となるのではと思った。
■ 社会の課題と企業の課題をかけあわせて、大きなチャンスを生み出すという視点、そしてそこに社会性が生まれるというお話に、大変共感しました。
なにより、協力者をもとめてお返事をもらえるまで書き続ける直筆手紙攻撃、着こなしセミナー開催を求めての電話攻撃・・・ 強い志と動機にもとづくことだからこそ実現できることだと、頭が下がる思いでした。
アパレルという、モードや流行が重要視される分野において、ものづくり(品質)に足場を置きながらも、語れるストーリーや日本への誇りをしっかりと事業の根幹に組み込まれているところが素晴らしいと思います。
こうしたストーリーや日本の品質への誇りこそが、新しいブランド構築につながるものだと思います。日本の消費者はそこまで成熟していないとおっしゃっていましたが、伊勢丹での即日完売や、客層の中心がネットでの衣類の購入経験のない人だという事実(しかも返品不可!)は、新しい消費者が育ちつつあることを示しているのではないでしょうか。
いつか、現行のラインではなく、作り手の職人さんがほんとうに作りたいもの(かつ、お客様の期待を超える感動を与えるもの)を、限定生産(もしくは受注生産)で作り出していってほしいと思います。そういう想いをもつ職人さんが生まれたとき、本当の意味で「日本のグッチ」になれるのではないでしょうか。期待しています
■ 昨日はありがとうございました。
まずは、こちらからのどのような投げかけに対しましても、とてもわかりやすく、なおかつ的確なお答えを頂けましたこと、本当に感謝しております。
正直お答えづらいところもあったかとは思いますが、それをいい塩梅でかわしながらこちらに不快感を与えないところが一番印象に残っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
■ 海外ブランド、海外製品が氾濫している日本国内市場において、日本の技術、職人技をクローズアップし世に知らしめているという行為に感心した。
また、技術、品質に卓越した工場を開拓するために日本全国各地の産地を歩き回り、工場の人々と語り合いながら新たなブランドの立ち上げに結び付けた山田社長の行動力に敬服した。
ファクトリエさんは繊維製品、アパレルを中心に現状モノ作りを進めているが、日本の良さは他の商品群にも多数あり、今後はそういった分野にも進出していただければと思う。
私共の会社も「ジャパンセンスィズ」と銘打って日本の職人技やモノ作りの良さをクローズアップしているが、ファクトリエさんの考え方と全く同一である。「Cool Japan」を含め、もっともっと日本の良さを世界に広めていかねばと再認識した。
■ 事前にファクトリエ様の事は知っていましたので、今回の講演を非常に楽しみにしておりましたが、想像以上に素晴らしく勉強になりました。
「沸点」をキーワードにされていましたが、共感の連鎖も事業の成功も全てこの情熱・信念のなせる業なのかと感銘しました。
また、ブランドの価値を伝える手段として「体験」が必要不可欠かと思いますが、通販サイトを主販路とされている企業として「体験」(=試着)の壁を越えるべく、サイト内に工場内のmovieやstoryを充実されていますが、今後更なる「体験」の壁を越えるための策(銀座の旗艦店以外)を機会があればお聞きできればと思います。
貴重なお話ありがとうございました。
■ ブランドを創っていく黎明期のお話から聞け、勉強になりました。
特に、ディスカッションでも「作り手と売り手の距離」については弊社でも大いに参考になると感じました。
■ 山田さん 通販サイト 世界最高峰のブランドと同等品質で
提供 200社
繊維産業65000が20000弱 社
この危機を乗り越えようという着目点
世界最高か独自か?全国つつ浦々の工場を歩く高い志と行動力
Factelier by ***(工場名) 工場の紹介(BRAND HISTORY)
ブランドはもの創りからしか生まれない 価値から価格が
決まるという考えを展開
最初売れない 400枚 支払いも厳しかった
着こなしセミナー 100枚目標 アポ 確率2%でやった
500社目標電通など 10社*10枚 出来た 実行力と耐力
原点は沸点を超える 度胸 2社勤めて独立
共感の連鎖 直販は途中の業者の作業を引き受けるということ
同士を10人 NETで集めた 社員 本人+2名 = 集まれた
お客様 著名人 手紙出した 会うまで書く
自分の時間+80円
自分の事業だから出来た 人間力
企業 ANA ZOZOTOWN 日経BPなどと提携OEMにならない立場
ベンチャーは爪先立ちしながらやっている 覚悟
社会:語れる品質 場 サイクル
社内の課題(-) * 企業の課題(-)= +
今生産過剰 捨てている 捨てられないぐらい
出てきた
ビジネスの中に社内性を入れる(CSRの新しい形)
提案力
原価率50% 現地で売った 3枚→100枚
工場は潤う空調 無い 無名だった新卒が入って来た
TV 地方紙で取り上げられる→工場取り上げられる
期間限定で伊勢丹ショップやった
リアルの場 信頼できる場 初日AM完売
105カ国からNET アクセス 申し込み
銀座に旗艦店 (青山 8坪から銀座へ)
デザイン性、雑誌 ブルガリの意見 微調整
ファッション業界の
第一人者にアプローチする新進性
世界最高峰・1万円クラス その工場を見つける
MadeinJapanのTOP目指す
虎屋の 今が一番大事の心 先輩の教えも請う 謙虚さ
ブランド コアとは?理念そのもの 語れるもので日々豊かに この品質で語れるものとしたい。追求姿勢
横展開したいという向上心
なぜ 日本では高級ブランドが無かった理由は
お客様、間に入っている人、 それら 表層的はダメだった
お客様に媚へつらっているからアパレルはダメになったと
いう明快な判断力
高品質がゴール
アジアの国 ユニクロ MUJIあるがその上が無い 宿題
店があって手に取れると良い、インフルエンサー
コンバージョン率 見た人―購入 他の1.5倍
触れないのに何故? 平均 39,4歳 普段は店買い
楽天系では無い
広告は打っていない。信念
以上
■ ファッションというよりは「技術」のオンラインセレクトショップという印象を受けました。製造工程の細かいところ(特に日本のクラフトマンシップ)への共感は大いに理解できます。私も愛用する北海道のSOMESしかり、愛知ドビー(バーミキュラ)しかり、妥協のない魂のこもったモノ作りの結果生み出された工業製品は、その物語に共感する人にとっては格好の自己表現の手段となるのでしょう。一方で、ファクトリエは製造者ではなく(工場を持つというお話もありましたが)、「ファクトリエ」ブランドに特定の物語の連想がまとわりつくわけではないので、グッチ(に類するブランド)と同列にはならないのでは?という疑問も抱きました。
■ それにしても若い!しかも目が澄んでいる。 その沸点を超えた想いの強さと、日本のアパレル産業のものづくり工場を守るという社会性に、多くの人が共感しサポートしたくなる気持ちが良く分かる気がしました。
それにしても、いくら品質が高級ブランド品と同等以上とは言え、決して安くはない価格で、しかもネット通販の三原則:①即日配送 ②送料無料 ③返品可能 を全て否定してもビジネスが拡大中なのは驚きです。
また企業の将来の方向性についても、競合他社との競争優位とかではなく、とらやの黒川社長と同様、既成概念にとらわれず、今を大切にしながらありたい姿に向かって貪欲にチャレンジし続ける姿勢に感銘を受けました。 その生き方を見習いたいものですが、私が真似たら蒸発しそう。
■ ものすごいパワーですね!一日が60時間ぐらいあるんじゃないかと思われる、凄まじい活動量に感服しました。人間、フロー状態に入ると、ここまで動けるとは、かなり感動しました。楽しく仕事してると、人材も自然に集まってくるんですね。やっぱ仕事は金銭報酬じゃない。「充実」こそ人を動かすドライバーなんだと心底、思いました(我が身にはここんとこ縁遠いなぁ・・・)。
これから先は知名度があるから、工場めぐりも少々楽になるんじゃないかと思います。その分ぜひ、繊維以外の「ニッポンの技」もFactelier化していってもらえると、嬉しいです
■ 山田さんは『天然の人たらし』だと思います。(誉め言葉です)
私自身お話を聞いていてとても引き込まれ元気になりましたし、(後方に座っていたのですが)MBFメンバーの方も前のめりで聞かれていると感じました。共感してくれる仲間が増え、人脈が拡がっていることも合点がいきます。
以前にMBFでお話を伺ったoisixの高島社長に少し似ているのかなと思いました。(手紙を有効活用されているからでしょうか…?)
その後サイトを拝見し、カシミヤストールが和装にも合いそうなので迷っています。
■ 起業されたばかりの若い社長の挑戦にすがすがしい気持ちに正直なりました。このスキームは、ありそうでなかったことのように思います。
私自身は、服装に興味が少なく、クオリティということを強調されていましたが、そのクオリティの本質がなにを見抜くもしくは、そのクオリティを追求し、地域の工場の人(マイスターのような人と理解しました)とともに世に問うということが今回の本質であったかなと思いました。
次の課題は、質問もさせていただきましたがクオリティにつづく、ブランドのイメージができたときグッチになれるのではないかと感じました。
ありがとうございました。
■「沸点」を超えた熱い想いに支えられたぶれない軸の真っ直ぐさと、全方位抜かりなしの完璧性。今まさにストーリーを作っているライブ感。
お話を拝聴し実に爽快な気分になりました。あまり好きな言い回しではありませんが「元気を貰った」というのが正直な感想です。
メディアでの紹介のされかたにその名前があることもあり、何かとグッチとの比較で語られることが多いようですが、意図するところであって、スタートアップのレバレッジとしてグッチの威を借りている戦略でしょう。今回のレクチャーとディスカッションを通して、有名こそブランドだと考える人が多いことにあらためて気づかされました。ファクトリエはまだ「無名」かも知れません。だからこそグッチを引合いに出し、著名人のお墨付きをもらい、伊勢丹に出店する。外部のエンドーサーの威を借りてアンブレラ効果を狙うのです。まだ2年目の知名度の低い現状では実に正しいアプローチと思います。
別にグッチになりたいわけじゃない。でも将来グッチのようなポジションをとる可能性、ブランドの種となるファクトは詰まっています。ファクトやエビデンスを横糸に、山田さんが沸点という言葉で表されていた信念や理念といった想いを縦軸にストーリーを紡いでいくとき、その時間の流れの中でファクトリエならではのかおりや色が付き(MBF用語でいう体臭ですね)、いつしかそれは名だたるブランドとなっていくのだと思います。
■ 最高品質なモノをよりお手軽の価格で提供する。これを実現された山田さんのひらめきと努力に敬意を表したい。
とはいえ、バブルがはじけ、失われた20年と言われる現在、ワイシャツの世界だけでなくビジネススーツも2着で3万円など安価なモノが出回っておりそれを当たり前とするとする、ビジネスマンが増えてきているのも現実である。ビジネスファッションの本当の意味での作業着化である。
バブルの時代は普通のサラリーマンでも2万から3万円くらいのオーダーワイシャツや高級既成ワイシャツを着るのが珍しくもなかったし、アルマーニなどの20万以上もする高級既製服や7万~10万円のイージーオーダーのスーツを普通に着ている人が結構多くいた。高価なモノを着るには、クリーニング代などアフターケアにお金がかかる。ワイシャツ一枚400円~700円、1500円とか…である。もちろんその当時も150円程度で仕上げる安価なクリーニング店があったが、高いスーツやシャツはそういうところには出さない。シャツで言えば襟や袖口の糊のきき具合とプレスにこだわった。その他にもネクタイ、ベルト、靴、などなど、身だしなみに本当にお金がかかったものである。
しかし、今時のビジネスマンは、ファッションに頓着しないというか合理的に考えるというという風潮があるような気がする。綿混やポリエステルのノーアイロンワイシャツなどを着ている人がかなり多い。高くても4,5千円、安いものでは1000円以下で買えるモノすらあると聞く。しかもノーアイロンは家庭で洗濯できるので、家計にやさしい。街を歩いてみると、一目でわかるような安物の黒いスーツ、靴、シャツなど、とにかくビジネスファッションは没個性化し、お金をかけているビジネスマンが極端に少ないように見受けられる。また、クリエーティブな仕事をする、IT関係などスーツを着ない業界も増えてきた。Tシャツで働く、いわゆるノーカラー族である。
もちろんその人の地位や、立場、出かける先などによってそれなりの格好を必要とする場合はある。
そういうケースを除き、最高品質のシャツを着る人、着る機会は少なくなってきたと言えるのではなかろうか。
というような時代背景の中、Factelierとしては何を目標として今後事業を拡大し展開されるのか非常に興味がある。
お話の中で、出前ファッション教室を開いて販促につなげているとあったが、まさしく、ファッションは自分の存在を相手により良く知らしめる手段でもある。この重要性をもう一度、再認識してもらうための啓蒙活動は重要である。
昔の武将の甲冑は皆個性的でおしゃれである。相手を威圧し優位に戦う。戦うにはやはりそれなりの格好が必要なのだ、ビジネスの場は戦いの場でもある。
今後、Factelieワイシャツに止まらず高品質なトータルファッションを提供するメーカーへと変貌され、日本に新たなビジネスファッション文化=ルネッサンスをもたらされることを期待する。
■ 山田さんの沸点と行動力あふれるお話は、同年代ということもあって、とても刺激になりました。
弊社も、モノづくりから、しっかりブランドを作っていきたいと思いました。
ありがとうございました。
■ 第一次産業も伝統工芸も、品質の良い物は地方に沢山あるが、それを世に伝える手段がなく衰退化する現象は幾らでもあると思っているが、factelierの取り組み、ビジネスモデルは、地方産業の上澄みのみを商品化している、ということがポイントであり、地方産業の全ての活性化ではない、ということも分かった。
確かに全てがハッピー、というのは虫のいい話であるし、factelierでは無くなってしまうが、facts liverの地方進出により、選ばれた工場の周りにいい流れが生まれ、全体が活性化していく効果が生まれていくことがあればと感じた。
■ 日本の優れた技術、ものづくり、を活かし、良いファッションを発信して行きたいという熱い気持ちが、こちらが引いてしまうような熱さではなく、さすがファッションを扱っているだけあってか、品のある受け入れやすい熱さで伝わってきました。また、とても綺麗にデザインされたスライドにも、さすが、と思いました。
ネットだけで製品の良さを伝えるのはなかなか難しいのでは、と思って聞いていましたところ、リピート率の高さ、百貨店での企画や、旗艦点も持たれるとこのことで、リアルに体験された方の口コミや評判というのは大切なのだと納得しました。
また、作る方々のお名前をby…として入れる、というのは、プライドある作り手の気持ちを上手く反映している方法だと感心しました。
お忙しいこととは存じますが、日本のものづくりの強さを、これからもオシャレに、品良く、発信し続けてください。
貴重な講演、ありがとうございました。