参加者の声  三宅峰三郎「キユーピーのブランドづくり」

丸の内ブランドフォーラム ラウンド 16・1
第2回 4月 21日(木)
三宅峰三郎
ブランドジャパン2016セミナー
「キューピーのブランドづくり」

■ 企業が世の中の社会的解決をするための役割が、より重要となってきている。
CSRではなく、CSVの観点が非常に重要だと、キユーピー様のお話および一ツ橋教授の話を聞いて改めて、考えさせられた。
キユーピーは、同じ企業メッセージを一貫して行い、徹底している強さがあると感じた。やはり、前回の講義に続いてミッションの大事さを認識した。

■ 長期的に社員一丸となってブランドを育てていくことの肝要さを学んだ。その中での一貫性やブランドの危機対応の考え方など、キーとなる態度を習得できた。

■ ・トラブルは、起きるもの。逃げるより真摯にお客様と向き合い、誠心誠意対応する。
・ブームを追ってはならない(キューピー人形)。ブランド資産は大事に、永く大切にする
・継続こそ力。自ら売りたいことより、提供価値からぶれない範囲でお客様の求める情報を(3分間クッキング)
・勝ちの本質は商品ではない。野菜・卵・健康という企業価値を前面に出す
etc. ブランドセントリック経営のお手本を、久々に聞いた気がしました。大変心地良いご講演でした。

■ キューピーのビジネスは時間をかけて成長しているどのようにレッスンに値する物語です。

■ キューピー様が創業当時から創業者の想いをずっと引き継いでいること、またそれを時代や環境が変わっても続けているところに、強さを感じました。
「楽業偕悦」は、志が社員で共有されてこその言葉であると痛感しました。

■ ブランドが危機を乗り切る際に大きな役割を果たしたことが強調されていましたが、全くその通りだと思いました。3分クッキングもそうですが、地道に一貫した取り組みを永く続けることが大切だと再認識できました。個人的には「愛は食卓にある」という命題のようなスローガンに込めた思いを、三宅社長ご自身の言葉で少し伺えるともっと良かったと思います。

■ 他社のトップの方による、ブランドの考え方に関しては大変参考になりました。ブランドに関するテーマは多くの方の関心事だと思われるので、重点的に今後もテーマにして頂ければと思います。

■ 今年のブランド・ジャパンでキユーピーがいきなり日本企業トップの4位になったのはどうしてなのか、不思議に思っていたのですが、昨年既に9位(ポジション9P)であったこと、加えて昨年がマヨネーズ発売90周年で、ファンづくり(マヨ1グランプリなど)のキャンペーンを精力的にやったことがランクアップの原動力だったのだ、と理解・納得しました。
それにしても、失礼ながらマヨネーズしか思い浮かばないキユーピーが、ここまで皆に愛されているのは、創始者から続く企業理念「楽業偕悦」が社内に浸透されていること、さらにVIDEOで紹介された“千葉ニッコー事件”に対する経営判断など、誠実な企業姿勢が製品の「安全・安心」につながっているからなのですね。 正に社訓にもある「世の中は存外公平なものである」ですね。(どこかの自動車会社とは大違い・・・)
また「宣伝は資本なり」というのも参考になりました。
ありがとうございました。

■ キューピー社では、よくない事が起こると、それを記録化し今後の糧にしていた。例えば、他社参入時は、お客様へ決意の手紙を出しており、研修や役員会などでその手紙を見直したり、熱媒油混入事件のときは映像化したりしていた。そのような所から、過去から学ぶ謙虚さが感じられたし、信頼がなくなった物は製品であっても商品ではないという真摯さ、マヨネーズを買ってもらうためにひたすら野菜をアピールするユニークさ等、非常に勉強になる講演だった。

■ お客様の信頼、安心を獲得する一貫した経営姿勢は大変勉強になりました。商品回収の決断をすることの難しさ、過去の教訓を風化させない継続的な取り組みの重要性を再認識することができました。