3回 「秘すれば花、ということ」 浮ヶ谷孝夫
「やりたいことをやる」「自分が信じたことをやる」この重要性を再認識した。不可能と思われることも実現してしまえば次から可能になる。目標とする頂をしっかりと見据えて、あきらめず取り組み続けることが不可能を可能にする道だと改めて認識を致しました。しがらみや環境の変化を理由に、自分自身に理由をつけて、あきらめたことも多かったのですが、もう一度原点に戻って行動していきたいと感じました。
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浮ヶ谷氏の講演に大変感動しました。入賞して大喜びされ、翌年予選で落ちて人格否定されたような気分になり、有名プロデューサからお声掛けをいただき有頂天になり、仕事はこれきりと言われ落胆され・・私も仕事が上り調子になり思いあがり、銀行との融資交渉が失敗し失意のどん底に落ち、周囲からほめられ調子に乗り、重要な社員が辞めて落胆し・・浮ヶ谷氏はそれを繰り返し、あの初めての指揮の時に「禄をはみにドイツに来たのではなく音楽をしにきたのだ」という本質を確固たる自身の血と肉にされていった。私はどうなのだろう、と何とこじんまりしたところで空回りしている。
最初、がっちりとした体格に笑顔、エネルギッシュなしゃべり方から、今日は「秘すれば花」という題材では無かったか、ここからどういった話になるのか、引き込まれました。引っ込み思案な私はどうしてもああいった素晴らしい方々がおられる中での質問は憚ってしまう。浮ヶ谷氏はBランクから脱するために自ら「捨てて」ドイツの田舎町に秘され、花となった。どうしてもAに行けなかった、とはいえ、ギャンブル思考で捨てたとは到底思えない。なぜ潔く「捨てて勝った」のか、その決断をするに至った経緯を是非お聞きしたい。なぜなら自分だったらその決断をするには目から血が出るような葛藤があり、ともすると機を逃してしまうからだ。一度だけ私が大きな仕事を逸注したときに、何故かがっかりした気分にならず、「これはこのあときっと何かある。何かが来る」と感じたことがあり、翌月に実際もっと大きな仕事が入ってきたことがあります。捨てるに値する「その向こうに何かがある」という感覚がおありだったのだろうか?と思います。浮ヶ谷氏は全力で爆発し、最高の演奏ができたらそれを基準にして次回はさらに良い演奏を目指す、と仰っておられました。浮ヶ谷氏は笑顔で仰っておられましたがこれこそ「向上の一路」であり、千聖不伝であり、最も難しいことだと思います。無限にやる気がわき上がってくるその根底にある浮ヶ谷氏の、何というか自分が生きる使命、役目、義務は何であるのか、これもいつか聞いてみたいと思います。自分自身、今一度自分の果たすべき義務、を掘り下げてみたいと思います。ともするとすぐに禄をはむことを優先してしまいます。ブレない本質を身につけたいと思います。それがいつかブランドというものになっていくのでしょうか。
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浮ケ谷氏のお話を聞いて、自分自身の限界というのは自分自身で決めることなのだなあと改めて感じました。既成概念にとらわれず、常識に縛られすぎず、ここまででいいと思わない生き方…そうありたいと思って生きてきたつもりでしたが、日々の生活の中で、ともするとそういう思いは知らず知らずのうちに摩耗して行ってしまっているなぁということにも気づかされ、一見、ビジネスとは関係のなさそうなお話の中から、たくさんのヒントをいただいたような気がします。個人的なことを言えば、私自身、長く踊りをやっていたので、レベルは全く異なりますが、浮ケ谷氏の音楽のお話と自分自身の体験に通じるものがあり、そこも興味深い点でした。貴重な時間をありがとうございました。
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非常に前向きに、明るくお話しされたので、逆に、プロフェッショナルという非常に厳しい世界で必ずある「葛藤・苦悩」とはどんなものだったのだろう?と感じました。ですから、「奥様の『タコになるといい』というアドバイスだけで、どうして変わられたのですか?」という変な質問をさせていただきました。お答の中で、「失うものは何もないんだからと開き直られた」とお聞きし、最後の最後の瞬間で開き直ることができるほど、ご自分を追い込み努力されてきたを改めて実感し、腑に落とすことができました。大変厳しいプロの世界で、決して順風満帆ではいられなかったと思います。非常な天賦の才はもちろんとして、「諦めなければ、失敗はない!」を身を以て実践されている熱意と努力(+奥様の存在)が、今日の浮ヶ谷先生(ブランド)を創っていられるのだと理解しました。昨日は、もう一つ、「『(先生が信じられる)いい音楽』と『(世間的に)売れる音楽』の折り合いをどうつけられているのか?」という質問をしたかったのですが、できませんでした。ただ、ベームのモーツァルトのお話にあるように、先生が前向きに真剣に努力される方であることそして奥様の存在から、きっと、『ご自身の信じる音楽』をベースに、「”売れる”ではなく”今の大衆が評価する”音楽とは何か」という視点で、ギャップを研究され埋めていかれているのかなと、勝手に想像いたしました。
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今回も貴重な講演をありがとうございました。
今、チームG及び自分の会社へのフィードバック内容として進めている“いい仕事をチームのみんながモチベーション高く実践する”ことに関連する言葉をまとめます。
◆そうなりたい!そうしたい!というイメージを常に持っている。
◆どうしたらなれるか?!を常に考える。
◆できる!と思う、叶わない!と思わない。
◆全てのことを好きになる。そして全てのことについてあるべき姿をもっておく。
◆お手本を身につけ、そしてお手本を超える。
◆媚びない、へつらわない、意思を持つ。でも威張らない、人にせいにしない。そしてきちんとあやまる。
◆NO!を言える環境をもたらす。
◆失敗してみる環境をもたらす。
でしょうか。
私の母(70歳)はそれまでさわったこともなかったピアノを30歳より始め、いまだに続けています。芸大出でもなく、一流の教授に習ったこともない母親は「テクニックではなく、心に響くことが大事だ!」と常に言い聞かせて弾いていました。昨日、浮ヶ谷氏に母の話をしましたら「上手い演奏といい演奏は違う!」とおっしゃってくれました。いいね!私たちの業界においても、どこか不景気をいいことになんでも削減ムードが当たり前になっているなか、テクニックではない共感ポイントを見つけることが、お客さま感動の近道であることを再認識させていただきました。
可能であれば一つ質問させて下さい。
「1回限りの奇跡」を皆が求めています。その中で、社長”である指揮者が“何をする”ことで、いわゆるBランクのオーケストラが奇跡の演奏をするのだと思われていますか?
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その道を極めた方は皆さん同じような事を言われるものだと、感心すると共に、やはりと言うかだからこそ浮ヶ谷さんは一流なんだと納得しました。 特に「最初は“まねる”」とか「100回同じCDを聞くとハタと気が付く」とかいうお話は、ちょうど移動中の新幹線で読んだゴルフ雑誌に、「石川遼はまね上手」という記事があり、「まねる力とは核心を見抜く力で、脳の全ての領域を使う必要・・・」とか書いてあったので、益々ガッテン・ガッテン・・・でした。そしてこれが世阿弥の「守・破・離」の世界へと進む事もよく理解できましたが、一方講演タイトルの「秘すれば花、ということ」は一体どこへ行ったのでしょうか? むしろ浮ヶ谷さんの生きザマは、無理と思えるほどの高い目標に向かってチャレンジし続ける、柳カエルの小野道風に近いのではないか、という気がしました。それにしても奥様も素晴らしい方で、お二人でお互い切磋琢磨しつつ成長されている姿は、まさに「ベターハーフ」と呼ぶにふさわしいご夫婦ですね。 見習いたいものです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 以前ある人から聞いたことがあります。「なぜ(目標を)実現できないか?それは実現するまで努力し続けないから」。浮ヶ谷さんは、指揮者になる、ドイツに留学する、Aクラスのオーケストラを指揮するといった夢や目標を実現し続けていいますが、それは運がよかったからではなく、もちろん才能もあってのことだとは思いますが、あきらめずに実現するまで努力し続けた結果だと思います。私は、努力し続けることはひとつの才能だと考えています。来る日も来る日も、24時間仕事のことを考える。仕事に恵まれないときは、いつか巡ってくるであろう打席に備え素振りを怠らず日々の訓練する。そうだからこそ、ふとしたチャンスを見事にモノにして、次の世界への扉を開けられたのだと思います。運運ではなく、圧倒的な努力によって人生を切り開いている姿勢に、心が震えました。
また、腕に覚えがあるが性格にクセがあるであろう海外のオケを指揮することは、云わば猛獣使いのように思えます。そのような環境の中で、良質なコミュニケーションを楽団員ととり、ひとつの楽曲として完成させ、演じる切ることは想像を絶する格闘を要するのではないでしょうか?さらなる高みを目指して、一歩前へと云う向上心、そして情熱に大いに刺激を受けた一夜でした。
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・今回の浮ヶ谷さんのお話は、自分自身に元気とやる気をとても与えて頂いたような気がしまして、非常に強く印象に残りました。何事もあきらめずに続けていくこと。当たり前のように聞こえるフレーズのようですが、実際にどれだけの人が強い意志を持って実現できているかを考えれば、並大抵の気概と努力では済まないことだと思います。続けていくことによって、大きなチャンスが巡ってくること。これもご自身の体験を持って実証され、その高い志とそれを維持することの大切さが、その人の人間性を創りだす要素を形成することを教えてくださいました。
・特に、印象に残った言葉として、「難しそうに見えることは、不可能なことではない。何らかの方法でたどり着くことは可能である。そして、次のできないことにチャレンジしていく」。世界にチャレンジなさってきた方のお言葉として、とても重みがありました。
・そして、奥さまとの仲の良さと同時に、プロとしての意識の高さも学びました。お互いがいろいろなことを話し、たくさん自分を見せることで、お互いを分かるようになるということ。いばらずに、人のせいにしない。人にへつらわない。間違いを認めること。とても良いお言葉を拝聴し、世界の一流に立っていらっしゃる方々の仕事に対する姿勢だけでなく、日常生活における意識も学ぶことができたと思います。
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いいですねぇ、「風姿花伝」の世界を実践されているといった素晴らしい講演でした。奥さまとの呼吸も羨ましいくらいぴったりあっていて脱帽です。
好きだった言葉
「最大限の努力、大爆発、つぎはそれ以上を目指す」
「人生かけて音楽している、命はかけてないけど」
「明確な勉強して、計画して、舞台の直前に全部忘れる」
などなど、まさに「秘すれば花」なのでしょうね。
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■最近、茶道を習い始めました。日々の稽古は先生の指導と先輩のお手前を見て真似ることです。先生がやって見せてくださることはありません。教本もありません。口伝であり、その場でメモをとることもできません。
浮ヶ谷さんがカラヤンの曲を聞きながら指揮を真似たとおっしゃった時にふとそのことを思いました。
私も先輩のお手前や先生の指導をお聞きして今は意味も分からず聞いている状態ですが、少しずつ一つ一つの動作の意味が分かり、「ブラックコーヒー」の美味しさが分かるようになればと思います。
■「お免状」とは次のステップに進むことを許されることであり、現在のステップが修了したことを証すものではありません。84歳の先生が「人によっては盆点まで行ったらもう良いという人も居るが、何年稽古を積んでも極めることはない。」とおっしゃっていました。どの道も同じことなのだと浮ヶ谷さんのお話を聞いて思いました。
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講演と言うより、気持ちの入った指揮をされているような
浮ヶ谷さんの「人柄」そのものを感じました。
そして、まったくの「異業種」講演ですが、多くの気付きを与えてました。
「リアルな目標設定」の必要性
仕事では、毎日が明日の米のことばかりですが、もっと先の「なりたい自分」をどれだけリアルに描けるか、思いを具体的にして、
それに向かって、ひたすら努力して、時々、軌道修正する。
非常に単純な構造ですが、自分を正しく見つめるには「よい道具」だなと思いました。
「学ぶ(まねぶ)」に学ぶ
真似することが、こんなに理にかなっているとは思いもよりませんでした。同じ音源を100回聴いたら気が付いた等、学ぶ(まねぶ)レベル・深さが違うことが、ありがたい気付きでした。
お手本を探して、徹底的に「学ぶ(まねぶ)」、そうしたら、何かが理解できる。これも単純ですが、奥が深く考えさせられました。
「言語と音楽の関係」
何事も、定石だけで考えないで、色々な角度で考えると、
思わぬ「解」が発見できると言う、お手本だと思います。
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今回、浮ヶ谷さんから、仕事に対する力強い信念など感動する話を数多く聞くことができた。
まず、音楽界において指揮者になるということが、如何に容易なことではないということを初めて知った。
「運を天に任せる」とよく言うが、「運」というものは天から降ってくるものではなくて、自分の持てる強みを最大限に発揮し、突破口を拓き、最後に掴み取るモノ。を言うのだという認識を新たにした。
また、どんな人にも感動させることができない仕事はプロの仕事ではない。寝た子も起こすくらいの感動のシャワーを浴びせてこそプロであるということ。
そして、本番前には徹底的に準備をする。そして、本番にはまとめたモノを全て捨てて、新たな気持ちで臨む。
もう体の一部になっているから不必要。後はリラックスして演奏に臨む。ということ。
さらに、楽団員には自分の考える楽曲像を何度でもはっきりと提示し、徹底的に浸透させ、演奏時には精神的緊張と弛緩をうまくコントロールすることで最大限の力を引き出す。これはプロ野球の有能な監督の采配に非常によく似ている。
浮ヶ谷さんのお話から、一般の企業における人事考課の項目を考えてみた。
企画力は「感動構築力」、実行力は「突破力」、協調性は「親和力(化学親和力)」、コミュニケーション力は「感動伝達力」、積極性は「執着力」など、と置き換えるとより高い意識付けになるのかもしれない。
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今回、浮ヶ谷さんから、仕事に対する力強い信念など感動する話を数多く聞くことができた。まず、音楽界において指揮者になるということが、如何に容易なことではないということを初めて知った。「運を天に任せる」とよく言うが、「運」というものは天から降ってくるものではなくて、自分の持てる強みを最大限に発揮し、突破口を拓き、最後に掴み取るモノ。を言うのだという認識を新たにした。また、どんな人にも感動させることができない仕事はプロの仕事ではない。寝た子も起こすくらいの感動のシャワーを浴びせてこそプロであるということ。そして、本番前には徹底的に準備をする。そして、本番にはまとめたモノを全て捨てて、新たな気持ちで臨む。もう体の一部になっているから不必要。後はリラックスして演奏に臨む。ということ。
さらに、楽団員には自分の考える楽曲像を何度でもはっきりと提示し、徹底的に浸透させ、演奏時には精神的緊張と弛緩をうまくコントロールすることで最大限の力を引き出す。これはプロ野球の有能な監督の采配に非常によく似ている。浮ヶ谷さんのお話から、一般の企業における人事考課の項目を考えてみた。企画力は「感動構築力」、実行力は「突破力」、協調性は「親和力(化学親和力)」、コミュニケーション力は「感動伝達力」、積極性は「執着力」など、と置き換えるとより高い意識付けになるのかもしれない。
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今回の個人的着目点
1 全くの他業種である音楽の世界での見識、提言を得る
2 製造業の中でも自動車(個人向け乗用車)は「顧客」が相手であり演奏会での観客をどう魅了出来たか?を知りたい。
講演を聴いた感想
1(まとめ) これまで、個人の情念、感性の世界と思って いた音楽の世界でも相手により演目を選び、時代に合わせた 媒体を用い、自分の力量で表現し、覚えてもらう。
ドイツについては、「対等が無く上下で見る」には良く
判ります、過去 ドイツ復興を掲げ、「意志の勝利」を演じたオーストリア出身の「元伍長の指導者」はそれを良く理解し、権力に登りつめたかと思います。某日本の軽メーカーと某ドイツの量産メーカーの破談は最初から平等など彼らには無いと事前に知っていたら避けられたと思います。尚、このドイツのメーカーにも、創業家の孫=権力者が健在です。
2について
* 演目の選び方、所謂「鉄板な」曲、今回は
チャイコフスキー 5番をどこで使うかが聴衆を魅了するキー
感性の世界である音楽界でも冷静に相手を観察、観測し決めるということ、
このキーコンテンツの出し方は民間企業の活動で社内、社外へも通じる手法
* 大衆化 レコードからCD化へ上手く乗った方と感じる、外見はクラシックでも、その伝達手段としてより大衆に伝わる手法を捉えている。クルマで言えば、オーソドックスな外観に、さり気なく先進技術が隠れているような考え方
* 相手に覚えてもらうことの大切は、既存企業が「過去」の栄光に寄りかかる危うさの裏返し、常に何度も顧客に新たに覚えていただく「仕掛け」が無いと衰退する可能性が大きい
* 音楽とは歴史、先人の巧み、匠を敬い、自分の力量と時代に合わせ変えていくこと。大いに内外の歴史ある他社、他車を敬い、乗り越える謙虚さ、努力と度量が必要。
付記
私も20年ほど前の西ドイツ時代から5年間在独経験ありますが、音楽界やビール界にいらっしゃる「ドイツの大好き方」とお見受けします。決してネガな意味でなく、憧れや好きというのは、大きく価値を生み出すのだと再認識しました。
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貴重な講演をありがとうございました。
今回特に印象に残っているのは次の6つです。
1)前向きに考え続け、あきらめない。
困難なことへの、言い訳や不満を言うのではなく、できるようになる方法を考え続けることが大事である。その意思の固さに感服した。
2)音楽はその国の語学と密接である。
自分の物差しをあててはだめで、「なぜそうなのか?」をよく見て、考える必要があると教えられた。
3)正々堂々と王道を行く。
財力に頼らず、ずるいことをせず、王道を行く姿に共感を覚えた。
4)違う。Noという勇気。
作曲家の楽譜に対する疑問を投げかけるということには、大変な勇気が必要だったと思う。そういう勇気を私も持ちたい。
5)「日本」規模で考える。
外国にいると、日本は、ドイツは、・・・と国家単位で物事を考える。ものの見方の大きさが、日本に住む人々にも必要と思う。
MBFでも、会社、商品ブランドだけでなく、日本国規模で一度話をしてみても良いのではないだろうか?(ややこしくなりそうだが。)
6)夫婦の力
お互いによく話をすること、自分の思いを話し合うことが重要だと学んだ。「一番大切なのは、夫婦が健康であること、音楽はその次」とのこと。うらやましく思うとともに、そういう1人の相手に早く巡り会いたい。
誠にありがとうございました。
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「不可能なことはできない。ただ難しいだけ、ということがあります」「どうしたらいいか、考えつづける、とにかく考える」というフレーズが印象に残りました。自分の仕事について徹底的に知り、考え、設計図を書き、実現して、次の課題を創っていく。会社に所属すると難しい場合もありますが、一人の人間として捉えると実はしっかり取り組まなければならないスタイルであると思います。なにかオーケストラの一員になったか?のような不思議な2時間でした。
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私も学生オケに籍を置いていたことがあり、指揮者の仕事は観客の心をつかむ以前にオーケストラメンバーの心をつかむことが大変だと実感しており、今回の浮ヶ谷さんのお話も大変興味深く伺うことが出来ました。個性派で自己主張の激しいオーケストラメンバーを一瞬でひきつけるだけの人間としての魅力、人柄の良さとともに、絶対にあきらめない、めげないしぶとさを感じました。自分の思いに共鳴してもらうにはまず自分を好きになってもらうこと、そのために奥様の目を通じて自分を客観化し、自分ブランドを常に磨き続けておられる様子を感じました。
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本当に示唆に富んだ言葉の洪水でした。あっという間の1時間半、久しぶりに聴いて元気になる講演でした。ビジネス以前に人生訓として良かったです。
中からブランドにおきかえられる言葉を幾つか。
・クラッシックの演奏は歴史である
作曲家が譜面に起しただけではまだ曲として生まれていない、演奏家が演奏して初めて曲として誕生するのだということ、当たり前のようでいてなかなか深い。
何人もの演奏家や指揮者に演じられていく歴史の中で曲としての姿が形成されていく、これはまさにブランドの正統的進化そのものではないでしょうか。BMWのキドニーグリルは単純に形だけで言ったらガイコツの鼻ですが、ずーと継承することによってアイコンとして認知され、かっこいいものに昇華するのです。日本車にはどうしてもこの継承させる我慢ができないからいつまでも顔なしなのです。
・音楽は言語に由来する
-ドイツの曲はドイツ語の発音で書かれているのでイギリスの楽団には指導しないとわからない
・ドイツでは会った瞬間に値踏みされる
これらはすべてアイデンティティーの話と受け止めました。
マネをしたことがバレバレのデザインはヨーロッパでは決して評価されません。
お前はどこから来たのか?どういう文化があるのか?が必ず言下に問われています。永い交易や時には略奪によって世界中の宝物を求めてきた彼らは目利きです。自分等にないものにこそ、憧れ、求め、敬意を払うのです。
だから日本人が日本人であるがゆえに知っていることを大切にしたい。
世界の誰にもマネのできないことは自分が「自分」(「」はブランド名に置き換えてください)であることです。
彼らを「おっ!」と言わせるものを差し出したい。
(先日フランクフルトモーターショウでニューモデルが発表されたので旧型になってしまいましたが、)現行欧州シビックはその近未来的フォルムが「COOL JAPAN」と結び付けられて高評価を得ましたが、その開発ではやはりデザイナーが現地に赴き現地でスケッチを描きました。そこでヨーロッパの伝統的な町並みやガウディの建築などから彼らが得た答えは「マネしてもかなわない、ならばじぶんを表現するしかない」という結論でした。
さいごに、耳が痛い、という意味で耳に残った言葉を一つ
・決めることが大事。決めれば結果がでる。
最近、ぐずぐずと決めあぐねているうちに他社さんに先に言われてしまうことが多いものですから(笑)
§コンサートの感想もすこし、
思いがけずの良席(前の方)で浮ケ谷さんのご様子がよくわかりました。(ありがとうございました)
普段(セミナー後の歓談とか)と指揮台に上がってからの変身ぶりに「プロ」の仕事を魅させていただきました。どうしてあのように自在に指揮ができるのか、未だに不思議です。まるでその全身から楽団を操るオーラのようなものが出ているようです。
ピアニストの方も素敵でしたがやっぱり演奏中はプロに「変身」していました。
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まずもって、返信大変遅くなり申し訳ございません。
先日は大きな何か(普通の人のセンスでも理解できそうでありながら、形而上的であり普遍的・根源的なもの)に感化されたように感じております。2時間フルでお話を伺っていたい感じでした。これまでも1時間以上お話を伺い続けたいと感じた方は多数いらっしゃいましたが、お許し頂ければずっとお話を聞いていたい感じでした。お話の中で、料理人の方との共通性の話もされていらっしゃいましたが、職業柄よく腹落ちする一節でした。また小職、過去に中国で調味料開発の仕事をしておった時期があり、歴史、文化、気候と食嗜好はストレートにつながっている事を舌と肌で感じながら仕事をしていた頃を思い出させる一節もありました。300の準備をしながら直前には捨てられて、気合を入れられる等々のお話は一流アスリーツや囲碁将棋名人の話とも共通しており、純粋に驚き、また感激いたしました。
常に上のレベルを志向され「どうしたら良いかを考え続ける」事ができるのはブレークスルーを積み重ねてこられた体験があっての事なのでしょうか? 「答えは出る」と信じて精進し続ける事は「そのためにどうすればよいかを考え続ける」事と合わせて成就可能である事を強烈にインプットされた夜でした。ありがとうございました。
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浮ヶ谷先生のお話、本当にあっという間でした。
また、とにかくチャーミングな奥様、本当に素敵で、お二人をみているだけで、心がほんわかできるような、空気感そのものまでが大切な経験となりました。本当にありがとうございます。
お話の内容については、才能と努力ということを考えてしまいました。
浮ヶ谷先生は、自分の猪突猛進っぷり・・・といってしまって良いでしょうか・・・として、ちゃめっけたっぷりにお話し頂きましたが、そもそもずば抜けた才能が基礎としてあって、その上でしか成立しないということも、ひしひしと感じ、「世界のトップクラス」というものを垣間見させて頂く非常に貴重な経験となりました。
凡人がここから何を学べるかというのは、とても難しい気持ちになってしまったりするのですが、とにもかくにも「努力」すること、に尽きるように感じました。
「まず、100回やって、全てをたたき込んで、そこからが勝負」というお話は、「型」に通じるものを感じました。
モーツァルトについて詳しくない上、「型」については未だにさっぱりの未熟者であるため、検討違いかもしれませんが、「針の穴を通すような」中での演奏者の表現であることを考えると、実は「型破り」というのは、型を破っているのではなく、この針の穴の中での非常に豊かな発想なのではないかとも思ってしまったりしました。少なくとも演奏については、演奏者自身がその針の穴がものすごく大きく感じられる瞬間、たぶんスポーツ選手がいう「ゾーン」のような瞬間があるのではないかという気がしました。
ブランド論というよりも、一職業人としての姿勢を改めて教えて頂き、非常に大きなエネルギーを頂いたように感じました。
丁寧に、とにかく丁寧に、こつこつと、自分に磨きをかけていきたいと思うことができました。
ありがとうございました。
余談:浮ヶ谷先生がおっしゃられた16分音符の位置の話、18歳の時に違いが聴き分けられなくて絶望して、でも諦めきれなくて、もう10年以上、というか15年以上(苦笑)、努力しつづけ(といってもプロの努力には及びませんが)、未だ聴き取れず・・・。語学・・・歌詞も頼りにしながら20年後に向けて精進します!
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浮ヶ谷さんは、大変朗らかで、お話し上手で、お人柄の素晴らしさが一番印象的でした。ご講演を聞き、元気を頂きました。指揮者になるのは、非常に難しい事なのだそうですが、10代で自分は指揮者になると決め、自分を信じ、あきらめずに方法を考え続け、本当に指揮者になられたそうですが、その過程で、苦労も多かったのに前向きな気持ちを持ち続けられたことに感銘を受けました。浮ヶ谷さんがお持ちの明るい粘り強さは、音楽に限らずどのような仕事においても成功への要因になるものだろうと思いました。