参加者の声 子安大輔氏

第2回 「ラー油とハイボール」 子安大輔

■ ぼくは食にうるさいこともあり・・・ひと言で言うとマーケティング臭い食べ物・飲み物は一切口にしません。食べるラー油もハイボールもいまだ食べていませんし、飲んでいません。でも子安氏はそのへんをたぶん百も承知で、マーケティング臭のしない、食本来のたのしみを新しい視点で解放するというマーケティングをしているのだな、と感心しました。それでも、今日の事例の中では、渋谷のBarの話が心を打ちました。子安氏の友人の事例とのことでしたが、やっぱり本当に飲むこと、食べることが好きだという純粋な心がアイデアの元になっているということがとても大事だと思います。

■ 本日のテーマ、お話の舞台は『飲食業』。一見、私が扱う映画作品とはまったく異なるジャンルのようにも思えますが、話を聞いてみると、食であれ、エンターテインメントであれ、“人が喜ぶ”“触れた人が楽しくなる”という観点において、すべきことというのはさほど違わないのだなと感じました。そういう意味では、非常に共感できました。また、一見遠い業界の施策の中にも、大いなるヒントが潜んでいる可能性も捨てきれない、というかねてからぼんやりと抱いていた思いが確信に変わりました。ひとつまた、視点が増えたような思いです。ありがとうございました。

■ 飲食業界における新しい発想を興味深くお聞きしました。個人的には、「芽を作る」発想の着眼点がどこから来るのに興味が湧きました。お話の中で、自ら面白がることと、ブレインストーミングで出てくるものを、自分自身で拾いに行くというご説明がありましたが、この点が最も大切なことであり、ユニークに感じました。
・食品に限らず、特に日本のメーカーの多くの動きを見ていますと、メーカー自身が面白がって製品開発をしていることが消費者に伝わっていないケースが多いように思います。嗜好が多様化しているなかで、生産体制もそれに応じた形で実現するのは容易ではないと考えますが、将来の生き残りのためにも、ぜひこれを実現して欲しいと思います。
・ディスカッションの際に多くお話の出ていたメーカーの方々が、みなさん同じように消費市場の縮小に直面されている一方で、消費者の需要や嗜好の多様化に対応するためにご苦労されているように拝察しました。一点突破型のモデルと、バランス型のモデルの両方の組み合わせをもとに、長期的に変わることのない普遍的な軸やこだわりを持った製品やサービスが将来どのようなものになっていくのか、あらためて考えさせられる良い機会になりました。

■ 短期間で投資回収を求められる飲食業。その中で、サブブランド、ネーミングによるキャッチ、OEMといったマーケの手法を取り入れたことが斬新であった。ちょうど宝島社の広報担当に話を聞いた際に、旧態依然とした出版業界にマーケティングセオリーを導入したことによって、組織が活性化し、結果が出たという話を思い出した。飲食業も個人事業的要素が強く、マーケティングセオリーの導入が更なる
マーケットの活性化を生むのではないかと思った。

■ 身近な食の話であり、また、舞台の裏側をのぞくような話であり、大変興味深かったです。特に、野菜、オーガニック、ヘルシーといったニーズを真正面から取り上げてお店を作ってもほとんど成功しないという点で、マーケティング活動を上で、自分自身、常に注意しなければならないという示唆を受けました。横須賀ブラジャーは是非トライしてみたいと思います。
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5つの補助線。興味深く聞かせて頂きました。特に、「ストーリーを紡ぐ」という点は、私もモノ作りに於いて一番大切にしてゆかねばならないポイントだと認識しています。外食産業と工場生産される加工食品の違いこそあれ、「おいしい」のは当たり前であって、商品、サービスがお客様の心に深く突き刺さるのか、一過性で終わるのかは、+αのどんな価値を提供できるかによると思います。モノ作りはコト作り。共感性を得られるストリー作りこそが成功へのキーと考え、我々も機能価値だけではなく、情緒的価値をどれだけお届けできる商品を開発できるかという点に注力してゆきたいと考える次第です。

■ 「うそくさくない人、がターゲット」という言葉が響きました。これはどの商品のコア・ターゲットにも通じることだと思います。「商品」はその価値を、形や言葉、姿を変えながら、ターゲティングした人へ、その時代と共に成長が求められます。企画者としては、それをどう見せ、持続させてその商品の歴史を作るのが一番苦労する所なのですが、プロデュースされる方は導入部分だけでなく、ライフサイクル・エンドの部分までのシナリオをも、スタート時点で一緒に考案できたらな、と思いました。
また、食を通じたコミュニケーションのあり方は今後、黒丸焼酎のように原点回帰のアナログ要素をいれている形が、ソフトパワーとして浸透しているような気が個人的にはしております。こういったコミニケーション形式は年配の方が知見や経験をお持ちだと思います。ですので、飲食業界の雇用主は40代以降の方の雇用は懸念されるとおっしゃっておりましたが、雇用主側へ、こういった要素をいれた視点を変えた40代以降の方の活用の仕方、などを提案されると、今後経済活性化のためにも良いのかな、と思いました。
最後に。氏の将来の夢、というのもまた何年かたった時に伺ってみたいな、と思いました。まだお若いので、ご自身もおっしゃっておりましたが飲食業に留まらず、公共(政府?)の機関などを通じて、日本の文化醸成への貢献と、その素晴らしさを世界認知され、活用されるよう、事業に携わって頂けたら嬉しいな、と個人的には思いました。
今後のご活躍を期待しております、ご講演有難うございました。

■ 「小さく生んで、大きく~」というフレーズが、新規業態開発ではよく言われます。”小さく”の規模は会社によって異なるのでしょうが、昨晩の子安さんの話の中に、規模はどうあれ、含むべき視点が多く含まれていたと思います。

■ 飲食業はまさにお客様と「今・ここ」を共有する業態だけあって、ファンづくりを最重点に捉えている前線の話しが聞けて、面白かった。接客を伴うビジネスに関わるセッションが、今後も多くなっていくとうれしいな。ブランドってつまるところ、お客様に「喜んでもらってなんぼ」だと思うんですよ。お客様が目の前にいて直接触れ合う、そんな産業から学ぶことは極めて多いんじゃないでしょうか。

■ 子安さんの誠実で非常にスマートなお人柄を感じる講義でした。ありがとうございます。拝聴しつつ、頭の中でうまく内容を整理することができませんでした。その理由が片平先生のコメントからわかったような気がします。子安さんが「芽を探す(マーケティング)ではなく、芽を作る」と言われていましたが、アイデアを生む”補助線”はむしろマーケティングそのものではないかと無意識に感じ混乱していたようです。「プロダクトアウト」の底辺にある、「これを実現したい!」という強い思い(⇒ひいては、より永続させたい価値)みたいなものが前提として感じられず、トレンドや顧客の心情を読み、それに刺さるものを如何に嗅ぎ取り提示するかという、”マーケットの読み方・提示の仕方”と捉えると、非常にスマートな切り口ですっきりする感じです。とは言え、子安さんの思いはその先を感じていられるように思います。そこは、まぎれもない「芽を作る」世界なのだと。まだまだ混乱していますが、とても興味深い講義でした。ありがとうございます。

■ 今回初めて参加いたしました。そもそもこういったセッションに参加する機会が殆どなかったこともあり、また名だたる企業の方々に囲まれ緊張しつつ、大変勉強になりました。次回は向上の意味で一度くらいは発言するよう心がけたいと思います。

■ 昔から「必要は発明の母」と言われているが、近年生み出された新しい「モノ」や「サービス」の大部分はかって発明された「モノ」や「サービス」を時代とともに進化、専門化させ細分化させ創り上げたものである。なかなかエジソンや、ライト兄弟、コンピュータの父チャールズ・バベッジやアラン・チューリングのような大発明はこの時代そう簡単にはできないであろうが、人類は今後、積み上げてきた常識を打ち破ることでタイムマシーンのようなとてつもないモノを創りだすかもしれぬ。というような期待が膨らむ。
話が少々大きくなったが、今回の子安さんの発想の手の内とても面白く拝聴した。われわれはコンセプトを創る際に対象物や概念の上下左右その周辺など多面的にモノを見ろとか、顧客のニーズや期待感を徹底的に探れとか、将来環境予測はどうだとか、色々な軸で考えた結果をまとめ上げて創案するが、子安流発想法はそれぞれがとてもわかりやすくて的を得ており、なんだかアンチョコを貰ったような気がした。
話は外食産業に変わるが、近年、外食産業が急激にシュリンクしているということだが、頑固おやじ?がやっている「うまくて安い」といわれる店もどんどん少なくなって替わりにちょっと小綺麗でおしゃれなチェーン居酒屋が増殖してきた。オジサン族とってはさびしい限りである。サラリーマンの原宿といわれる新橋でも然りである。試しにその手の居酒屋に入っておでんの大根を注文したら生煮えの面取りもしていないただの大根の輪切りが出てきた。これだけでその店の全てがわかる。ろくに修行も積んでいない若い板前が板場で孤軍奮闘していることであろう。このような店が雨後の筍のごとく現れておりそれなりに今の人たちに受け入れられているのであろうか。全ての店がそうであるとは言わないがそうゆう傾向があるとするならば少々さびしい。物事は時代とともに進化する。料理も然り、それが食の本流から派生し美しくおいしく進化したものならオジサンも容認できる。ただ作法をおざなりにした利益追求型のチェーン居酒屋の台頭とその手の店から出される料理サービスを良しとする風潮は許しがたいものがある。高級店は別として、そこらの和食屋にも何とか日本料理の味覚、文化、伝統だけは継承してほしいものである。また、ジャンクフードで育った若い人たちには強い味にしかうまさを感じない人が多くいる、とある料理屋の亭主に聞いたことがある。何とか彼らの舌を鍛えなおして素晴らしき真の和の味を継承してほしいものである。そして肝心かなめの板前を育てること。しかし今の日本はデフレの真最中、これが解決されない限りでは魅力ある職業とはならないのであろうか。
逆に、就職口の少ない時代だからこそ手に職をつけて生き抜こうという機運はないのであろうか。とはいえ何かで仕掛けるとどっと希望者が押し寄せてくるような気がする。子安さん得意の手法で何とか日本の食を救う担い手を増やし育ていただきたい。と考える次第である。間口を広げるという意味で小手先の面白さをもって人を楽しくさせることも大切だが、日本の食を進化させながら正すという壮大な思いを抱き、その実現に向けて邁進することはもっと大切で面白い仕事になるような気がする。期待してます。

■ お忙しいなか、ありがとうございました。貴重なお話が聞け、また同年代の方でしたので大変刺激を受けました。片平さんのご意見にもありましたが、言葉を選ばれてお話していただき、大変聞き心地がよく、クライアント様が信頼される要因の一つかと思いました。
特に印象深かったお話
・ずらしの発想…「少しずらすだけなんです」、とおっしゃっていましたが、その「だけ」が難しく日々苦労しています。やはり自社の製品に真摯に向き合い苦しまないとだめだと痛感しています。
・ストーリーを紡ぐ…どうしても機能性向上などだけを訴求しがちで、10年前から新商品の導入方法に変化のない我が社。耳が痛い話でした。
・面白がる姿勢…やかん酒、横須賀ブラジャーどちらも「飲みたい!」というよりまず「言葉に出してみたい!」と思いました。ネーミングの妙ですね。
飲食店に行って「良い感じの店だな」と思っても、実は○○(大手)が経営していると分かると何だか魅力が半減するような気がするのは私だけではないと思います。そのあたりのさじ加減が難しいのだろうなと、素人にも想像がつきます。
以前、銀座の高級(私にとっては)レストランに、姉と「羊を食らう」という強い意志を持って行きました。結果、2皿サービスしていただいたのですが、私の勝手な分析によると、
(1)平日(月曜か火曜日)で空いていた
(2)コースではなくアラカルトでたくさん注文した
(3)ワインを2本強空けた
(4)美味しい!を連発
(5)関西弁丸出しだったので先方のガードが緩くなった
という5点が挙げられると思います。オープンキッチンだったのでシェフの方とやり取りができた結果ですが、1年以上たった今でも楽しい思い出です。(2皿サービスが一番嬉しかったのですが。)
単にお腹を膨らますのではなく、食を楽しむには店と客がその場を作り上げること、それが大事だと思います。人間の根幹に関るお仕事をされていると羨ましく感じました。
ありがとうございました。

■ 子安さんの人柄もあるのでしょうが、大変面白かった。飲食業界も景気低迷の中、特に人口減少は文字通り人の口の数が減るわけですから、トータルの市場規模が確実に小さくなる中で、勝ち残り成長させよう、というのですから凄いです。ただ、同じく若者の車離れが進む自動車の場合、食べないと生きていけない飲食業と違い、車がなくても生活できてしまうのが辛いところです。また受けないと、すぐやり方を変えたりする身のこなしの早さも、重厚長大な製造業としては羨ましい限りです。とは言え、ヒットを生む為の五つの補助線は素晴らしく、また普遍的だと感じましたので、我々としても今までの常識や前提に捉われずに、発想し実行して行きたいと思います。

■ 私にとって、次の点が有用と考えました。
①新規の場合 少し外すことが効果的
ただし老舗では立ち位置が大きく異なり
信頼・安心(うんちく?)が重要
片平先生の寿司バーアナロジーは①の対極に位置するものと
考えます
しかし季節感や時代進化分は店のテイストの中で常に一定割合
取り入れる事は有効か?
②食の選択は本音なので「理性では続かず、本能が支配」
これは知識だけではお腹が一杯ならないことは理解
③立地 すこし都会の発想かも知れない、これからは地方は
クルマでの移動、栃木では「代行」が大流行で、
代行付き飲み屋(handle keeper ならぬ handle receiver
? が流行るかも知れない。
*ニーズの先取り、早い提案、微修正が肝要かも知れません。

■ 洗練されたプレゼンで、店舗づくりの裏話もありの盛りだくさんの内容でしたが、特に心に残ったポイントは2点です。
ひとつは「芽を作る」。ゼロベースで店舗を企画するところから、実際にオープンさせる。ここまでが芽を作る段階。そして、花を咲かせるのはその店のオーナーの仕事と考えると、いかに力強い芽を育てるかが重要なポイントになると思います。そのためにはどうしたらよいか?それは、店がその街のブランドとなれるような個性と、顧客⇔店とスタッフ間のコミュニケーションをベースにした力強い組織づくりにかかっていると感じました。
もうひとつは「面白がる姿勢」。社長と二人でブレストしながらのアイデア出しの作業は、ときに生みの苦しみを感じる困難を伴うでしょうが、ベースはたのしむ、面白がることだと思います。お二人の仕事に対して「面白がる姿勢」がなければ、きっとお客さまを面白がらせることはできない。横須賀ブラジャーのエピソードは、そのアイデアを思いついたときの社長と子安さんの笑顔が目に浮かびました。
また、食べログの話題がでましたが、私は基本的にあてにしていません。それは、食べログの評価はあくまで集合知(集積知)であり、飲食と云う嗜好性の高いジャンルでは限界があると考えているからです。そのような前提を基に付き合うことが、必要だと思っています。しかし一方で、カゲンさんがプロデュースするお店はセグメント化され、マスを相手にしていないと思うのですが、やはり食べログの評価は気になると云う子安さんの話は、その影響力の大きさを改めて認識させられました。
最後にヤカン焼酎と横須賀ブラジャーは、ヒットすると思います。また本が書けますね。

■ 私自身が、以前居酒屋チェーン向けの商品開発や提案をしていた事もあるため、とても楽しく拝聴致しました。繁盛外食店に最も求められる要素は「クレンリネス」と「ホスピタリティ」であり、メニューはとても大事なのですが、実はそのひとつ下のレイヤーでした。メニューも含めて家庭用向けの消費財ビジネス以上に人の心の根源的な何かに突き刺さらないとヒットしにくい環境かと思いますが、今回ご講演で伺った5つの補助線の話は、自分の今のマーケティングの仕事に共通するものばかりで、あらためて仕事に関する着眼を変えてゆかなければとの思いがつのりました。

■ 5つの発想の「補助線」を豊富な実例を交えて紹介いただきたいへんわかりやすい内容でした。また、雑誌などで紹介される視点とはまた違ったたくさんのお店情報は個人的にも有難く、こういう切り口の紹介本もありなのではと思いました。
どれも「そうだよなー」と思う一方で、さてこの切り口をどう社内の件案に落とし込むか?と考えるに頭を抱えてしまいました。
†キーマン二人(少数精鋭)のブレストからさくさくと物事が決まっていくスピード感と爽快感こそ、(肥)大企業ができていないダイナミズムです。
これはブランドやマーケティングというよりは組織活性化の問題でしょう。根が深く自分には荷が重い問題です。
†「コンセプトを持たずに依頼してくるオーナーが多い」、というのも興味深く拝聴しました。
これも飲食店・毎年5,000軒の純減の一因かと邪推してしまいますが、だからこそ子安さんのようなブランド人が必要とされるのだと思いますし、飲食業界に限ったことではないです。「お金」「ビジネス」から入る人のほうが多いのではないでしょうか。しかしながら「一発当てた」「ビジネス」を持続させるためには絶対にブランドの考え方が必要で、すべての商品・サービスは消費されるためにありますが、消費された後、お客様の記憶に残るか、忘れ去られるか。良い記憶をもたれなかったものに「次」はありません。
でも、「根っ子で目指すものが合わない人とは仕事をしない」というのも納得です。当事者意識が持てなければエネルギーがもたないのも実感できます。
†絞り込む勇気 で、繁盛店2つのタイプとして一点突破型・バランス型を示されましたが、消費者は「知らないものは選ばない」のですからスタート時は一点突破というのは凄くわかります。一発屋で終わらないために、次にバランス型に移行していく、そのために5つの補助線を使い分け、スタートでストーリー、実績でまたストーリーを紡いでいくというお話は、ブランドの好循環を生み出すしくみとして学ばせていただきました。

■ ・『育ててもらった⇒楽しかった』という経験価値の提供は、この時代だかろこそ必須であること
・上手くずらす、そして着地させるテクニックを磨くこと、習慣付けることが必須であること
・ブランドの上に、ブランドにあった機能性を必ず乗せることが必須であること
・ポジションニング上、何かで必ず1番になることが必須であること
・上に立つ人間が現場に興味を持つこと
・時と場合によってはアナログ重視とすること
・中途半端なターゲット設定によるニーズの解釈ミスに気をつけること。
・新しいコミュニケーション&コミュニティーを創出することが必須であること。
・リズム感とスピード感をもって進めること。
以上が、講演をうかがった上での当社が見習うべき項目です。
何より、トップと二人でアイデアを固め、クライアントと協議できるフィールドが、当社のような規模になるとなかなかそうもいかない部分をどうするか?が大きな課題であり、これを払拭するための企業姿勢を協議、確定することを強く求められていることを痛感した。

■ 「芽を探す」から「芽を作る」といった方法論の転換はよく理解できますが、これと「マーケットイン」から「プロダクトアウト」とは同じではないように私は考えています。やはり「マーケットイン」ありきと。それにしても「5つの補助線」という捉え方、どの業界でも通用することなのですが、この実行の難しさ、お二人のブレストの中から展開されているとしたら、お二人の実行力、周りを巻き込む力に脱帽です。

■ ・丁寧な説明と、様々な事例のご紹介で、とてもわかりやすい、親しみやすい講演でした。
・トライアンドエラー、さらに改善して再トライというスピード感が伝わってくる内容で、この業界の大変さが感じられました。
・皆がわいわいと集り、食と会話を楽しむ場を作りたい!と強く思っていらっしゃることが話の端々から感じられました。店のオーナーとどのようなタッグを組んで店作りをしていくのか、プロデュースのチームワークについてもお話を聞きたかったです。
・最後に、少しずらして変えていくアイデアは面白いと思いましたが、ブランドとして育んでいくことにどのようにつながるのか、自分の中ではあまり消化できずに終わった感じがしました。

■ 今回の講演で学んだこと2点と感想は下記の通りです。
1)物の見方、発想が大事
ずらしてみる、面白がる、前提を変えてみる、ということに共通するのは、自分の思考の枠を外し自由に発想すること。まさにブレーンストーミングの発散思考、自由連想法を実践だ。
また、発想は「個人」の資質による所が大きく、大人数ですれば良いというものでもない事を講演で学んだ。
2)発想は、行き過ぎぐらいやってもどす・調整する。
積み上げはつまらないものになること。アイディアを出しの際でも、得てして無難なものにしようという力や意識が働くが、それでは斬新なものにはならないということを学んだ。
3)感想
日本の産業は、製造業からサービス業へというが、飲食店は厳しい状態で、経営サイクルも短い事を知った。居酒屋「和民」の渡辺氏が早期にシルバー産業に参入したのは先見の明があったと感じた。

■ ご提供頂いた書籍と講演がリンクしていましたので、復習しながら再確認できました。内容ですが、代理店出身とのことで、私的には、非常に親近感のある説明でした。各一言に対して(ストーリーを紡ぐetc)非常に具体的な事例、個別の内容以上に、素人に対する「説明の妙」を実感した次第です。また、定量的なニーズ発掘では、ヒットが生まれない環境である事も強く実感させられました。いずれにせよ、MKTに従事する立場として、勇気を頂いた講演でした。最後の方でお話しされていた、「スナック」の可能性ですが、私は、イタリアのバールではないかと個人的に思っていました。バールは町の社交場で、上下関係、世渡り処世術、出会い等々、色々な社会勉強が出来る「最適の場」です。日本も古くは、町の立ち飲み屋に、洟垂れ小僧が学校帰りに立ち寄り、近所の鳶の兄さんから、スルメの一本でも貰い、色々な話を聞かされ、良くも悪くも大人になって行く。心配事としては、昨今の飲食業に、このような「人の心」が通わなくなっているような気がしますが、如何でしょうか?少々、私見の多い感想でスイマセン。

■ 簡潔にまとまっていて分かりやすかったです。子安さんの飲食店の経営に真摯に取り組む姿が伝わる良い講演でした。熱すぎず、かといってクールすぎず、お店のことを考えることは、オーナーにとっても頼りになるのではないかと思いました。視点を「ずらす」というのは、お店にかぎらず、クリエイティブなものの発想においても共通することで、「ずらす」ことがいかにクライアントの思いとずれすぎず、且つ、あ!と言わせることができるか、という点に集約されると思いながら拝聴していました。また、講演の感想ではありませんが、ご紹介いただきました「ソバキチ」@丸ビルを予約しようとしましたら、金曜は19時までの予約受付、それ以降に行ってもおそらく満席です、と言われてしまいました。人気なのですね。ただ、ひとつだけ気になったこととして、電話の応対が少し素っ気ない気がしました。こちらが諦めて切るときに、ひとことほかの日に来店を待っているという内容のことを言ってもらうと気持ちが違うと思いました。益々のご活躍をお祈りしております。

■ 子安氏のお話、とてもわかりやすく、聞きやすく、楽しくお聞きしました。
「芽を探す」と「芽を作る」について、質問がでていましたが、私自身はなんの疑問も感じずに聞けてしまったので、どこが違うかを理解するのにむしろ時間がかかってしまいました。私自身の理解の仕方としては、どちらも出発点はゼロではなく、”種”はある状態。この種の見つけ方や育て方として、トレンドやマーケットの状態から見つけようとしたり、育て方を考えたりするのが「芽を探す」。ある意味で、『通常のマーケティング』といえるのかもしれません。子安さんのおっしゃる「芽を作る」は、先にトレンドやマーケットがあるのではなく、子安さんご自身の”これは良い”という想いであったり、クライアントさんの”どうしてもこれがやりたい”という想いであったりが先にあり、それを”種”として、どこの土壌に蒔けば芽がでそうか、もしくは、どうやれば芽がでて育てるかを考えようとすることを「芽を作る」とおっしゃっていると感じていました。そして、そのことは、『カスタマー・インサイト』と同じことなのかなと理解していました。・・・が、あのスーパー優秀なみなさまの質問の前に、私の理解がとんでもなく幼稚なのか?と不安になっています。その他のお話、実例多くお話頂いて、とても楽しく、行ったことのないお店は是非、確認しにいってみたいなと思いました。ちなみに、今回の講演に向けて「「お通し」はなぜ必ず出るのか」を読みました。この本のネーミングだけが納得いきません(笑)。それこそ、最近のビジネス書もどきでは流行だとは思いますが。本の文体以上にわかりやすい語り口でお話頂き、非常に楽しかったです。ありがとうございました。

■ 子安さんの、利益や事業の規模を追うのではなく、自分の好きな世界で共鳴できる人たちと、楽しみながら知恵を絞ってやっていくという姿勢が、実は人が仕事をする時の基本なのではないかと、清々しい気持ちになりました。子安さんのような若い方が、自分で道を切り開いて仕事をされている事を、大変頼もしく思いました。