MBF Lectures(次回)

【次回のLecture】

MBF Lectures 19.1  第2回 6月26日(水)
MBF Lectures 18.2  第9回
【特別講演】色鍋島・今右衛門400年の伝統

 

4月20日に日本橋高島屋に行ってきました。「十四代 今泉 今右衛門展」を見るためです。数十の作品がゆったりと並べられているのですが、皆美しい。陶芸には目利かずの私でもドキドキする美しさです。繊細で柔らかくそしてどこか明るく愛嬌がある、そんな作品で、昨年の前田昭博さんの個展の妖艶な深い白の作品とはまた違う感動を覚えて帰ってきました。その作品の一部は、写真ですが、こちらでご覧いただけます。日本橋高島屋「人間国宝 十四代今泉今右衛門展」

今右衛門さんの作品を裏で際立たせている白の細やかな線は「墨はじき」という江戸時代から鍋島に伝わる技法によるものとのこと。それが現代においても生き生きと一層輝いているのは、伝統を守りながら今の時代の美をリードするというブランドの永遠の難題を見事にクリアされている証かと思います。

繰り返しますが、永く続く伝統を守ること、そしてその伝統を味方につけて今の時代をリードすること、これはブランド育成の根幹です。400年の歴史のうちその9割は経済的に苦しかったこと、「おばあちゃん」の役割が大切なこと、一子相伝の話、学生時代居酒屋を出て目に入った粉雪の美しさの話、などなどいろいろと面白くも刺激的なお話が聞けることと思います。お楽しみに 

 

【前回のLecture】

5月28日(火)18:30-20:30 片平秀貴 丸の内ブランドフォーラム

「ブランド生態系における熱伝導と熱循環」

今期のテーマは「熱伝導と熱循環」です。①熱いリーダーがどう組織を熱くしその熱がどう顧客や社会に伝わっているか、そして ②その伝わっている様子がどうブランド関係者に還流しているか、を考えようというものです。①はMBFでは定番のブランドの枠組で今期もこれをテーマにした講演が並んでいます。②の熱の還流については未だMBFでも世間でも十分に議論されているとは言えません。

一般に企業で行われている「顧客を知ろう;顧客の声を聞こう;顧客の現場を見よう」という類の活動がこの「還流」に当たると思います。しかしながら私が知る限りごく一部の例外を除いて、顧客の脳に自分のブランドがどう刻印されているか(多くの場合、刻印されていないか)が正しく把握されているケースはほとんどないと思います。著名なブランドの公式ページには「顧客の声」が載っています。また、ごく少数ですが無印良品や花王のように直接顧客の家庭を訪ねて直に話を聞くという秀逸なケースもあります。これらの活動はまさに直に顧客の姿を把握しようというお手本のように見えます。これらはそれ自体すばらしい情報源ですが、脳への刻印の把握という側面に限っていうと一つ大きな問題があるのです。

今回は、それのどこが問題でMBFの「ブランド生態調査」がいかにこの問題を解決したか、をいくつかのケースでご紹介します。「ウタマロ」(これが一番面白いです)、「サントリー」、「花王とライオン」、「丸の内」、「関西電力と大阪ガス」のケースをご紹介しながら「熱の還流」を皆さんと一緒に考えたいと思います。

【参考資料】

AdverTimes: https://www.advertimes.com/20190423/article289919/

日経クロストレンド: https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/watch/00013/00371/